自殺と自傷

リストカットなどの自傷行為は自殺未遂と混同されがちですが、リストカットをする人は必ずしも死にたいと思って行うわけではありません。また、死ぬ心配は無いと思っている人もいますが、切る部分を間違えると死んでしまうこともあります。自殺か自傷かという部分の判断は専門家でも難しいと言われているのですが、自殺の場合は基本的に兆候が見られます。食事や睡眠の変化や、批判的・攻撃的になる、周囲と連絡が取れなくなる、などなどの症状です。

 

自傷行為も自殺につながることのある行為ですが、その割合が特別高いわけではありません。自傷行為の多くは「死」よりも「生」を実感したくて行われることが多いからです。ただ、自傷行為の経験のある人が自殺する割合としては、自傷行為が長期化している傾向があり、問題となっている部分が深刻化して自殺に踏み切るものと見られています。

 

自傷行為は脳内物質の動きから見ると、徐々にエスカレートしていくしかない傾向があります。脳内の快楽物質が多く出るようになりますから、より大きな快楽を求めてより極端な行動に走っていくようになります。そして、行った後はより大きな無気力感に襲われるようになります。そうした神経の状態を鎮めるということも大切なことですから、規則正しい生活リズムや食生活、運動習慣なども大切です。自由にさせることが必ずしも良いことばかりではありませんから、正しいリズムが作れるように周囲も協力してあげましょう。それが自傷や自殺を未然に防ぐひとつの効果的な対策です。